専門部

2010/02/16
全国職員連絡ニュース      第73号
全国私教連・事務現業職員連絡会 世話人会   2010年1月17日 発行
明けましておめでとうございます。

新年早々諸行事に追われることと思いますが、
気分一新!新たな気持ちで頑張りましょう!!
旧年中は情勢が大きく動きました。
歴史的な激動の中で、その歯車を一歩一歩進める力は
やはり1人ひとりの主体的取り組みだと実感した日々でした。
今年も私教連運動の正念場が続きます。
困難が多い時ほど前進の気運が高まります。
日々に流されず我を保ち前進を尽くしたいと思っています。
お互いに力を合わせ、山を切り開きましょう!!(全国私教連・M)



第39回世話人会報告  11月28日(土)〜29日(日)
 全国私教連本部において、5県(東京・新潟・愛知・滋賀・大阪)8名の参加で世話人会が行われました。本部・M氏より私学の情勢を学び、各県の報告、全私研の総括と今後の方向性について論議しました。
 政権が民主党に交代し、1月の通常国会で成立すれば公立高校の授業料無償化が実現します。それに伴い私学にも生徒ひとり約1万円の学費が補助される事になります。年収の上限はありますが、さらに学費の補助体制も整う環境が整備されつつあります。
 現在、各県で独自に行われている補助制度との関連など、まだまだ大きな課題が残されたまま4月を迎えることになりそうです。各県私教連本部が中心となり、学費無償化への土台づくりをしていく必要があります。もっとも具体的な作業部隊となる職員の意見が重要です。給付型の奨学金制度の予算などこれまでの運動の成果として勝ち取っていく原動力として職員の役割を実感しました。
しかし、各県の活動報告から職員実態調査を通して、事務職の考課査定が行われていることや、パート労働が増え職場に業務の不均衡・不適切な実態が広がっていることに歯止めはかかっていません。授業料助成のあり方が明らかにされていませんが、不安定雇用が拡大される中で相当な事務負担がかかるものと懸念されます。これに対して世話人会として、運動方針を具体化し、提起しなければなりません。専任不補充についても、財政的な裏付けや職員としての役割や、専門制を高める具体的提起が必要です。4月の職員交流会・世話人会の時期には論議出来る材料を揃えて望みたいと思います。
また、夏の全私研では活発な論議が出来るように、各県がレポートを用意すること、世話人が中心となり次回の会議でレポート内容・学習テーマを確認しあうこと等を決めました。1月に行われるウィンターセミナーin滋賀で初めてレポートをする方が2名もいて青年の話したい・聞きたいという要求に応えられるものとなると思います。来年度の活動に明るいニュースとして報告できそうです。
(全国私教連・職員連絡会世話人会代表 東京 I)

※※ 今後の予定 ※※
・2010年4月25日(日)「第7回・全国職員交流会」
場所:東京・駒込学園(予定)
*毎年4月末に行われる交流会です。全国から集まりましょう!昨年は、東京・駒込学園に
8都府県・28名が集いました。【前日の4月25日(土曜)11:00〜世話人会を予定】

 


東京私教連・事務職員懇談会「学習会」報告  12月19日(土)
今回の学習会テーマは、労働安全衛生(労安・ろーあん)についてでした。都内の二つの学園を講師役に、労安の基本概念と実践面を学習しました。
労安というと、“危険な作業がある建設現場等での話”と思われがちですが、メンタル問題の多い職業にも欠かせない制度です。学校はあらゆる業種で最も“長時間労働”が多いのに、労安整備は“空白地帯”といわれています。報道でも目にするようになった“教職員休職者増”は、この“空白”状況と無縁でないようです。メンタル面で休職したのに“復帰時期を見誤り”病気が再発してしまうケースがあります。労安では、校医とは異なる役割の「産業医」をおく義務があり、産業医が専門的見地から、休職した方の復職時期を判断するようになっています。そして、今回の学習会のポイントは、「労安といえば、シャイケン。」・・シャイケンで(何のことか)判る方はOK、といったところでしょうか。
“人減らし”で“心身キツクなる一方”の職場・・以前ある学校事務の仲間が言った「学校が元気になる方法、それが労安。」が鮮明に浮かびあがった一夜でした。     (東京 S)
 大阪私教組・事務現業職員交流会 報告 12月23日(祝) 
今年の講座は「午後の紅茶より午後の講座」と題し、紅茶を飲みながらの事務現業
職員交流会でした。滋賀県からの参加者も含め8名が集い、E高事務室勤務のNさん
のレポートが中心となりました。Nさんは勤続22年で給与や雇用関係以外の仕事に従事し、職場・仕事を見直すため夏季教研に参加したことや、4人の事務長の下での仕事や労働条件の悩みや次期事務長になる方への希望などを話されました。その後、参加者がそれぞれ自己紹介を兼ねて、同じような問題を抱えて悩んできたなどの感想や意見が出されました。最後に、司会者から色々な学校の人が色々な話ができるこの教研の場が大切だと結ばれました。今回のレポートは、参加者全員が共感出来るもので、そういう意味で理解が深まったと思います。 (大阪 F)
 



大阪私教組・事務現業職員交流会 報告 12月23日(祝) 
今年の講座は「午後の紅茶より午後の講座」と題し、紅茶を飲みながらの事務現業
職員交流会でした。滋賀県からの参加者も含め8名が集い、E高事務室勤務のNさん
のレポートが中心となりました。Nさんは勤続22年で給与や雇用関係以外の仕事に従事し、職場・仕事を見直すため夏季教研に参加したことや、4人の事務長の下での仕事や労働条件の悩みや次期事務長になる方への希望などを話されました。その後、参加者がそれぞれ自己紹介を兼ねて、同じような問題を抱えて悩んできたなどの感想や意見が出されました。最後に、司会者から色々な学校の人が色々な話ができるこの教研の場が大切だと結ばれました。今回のレポートは、参加者全員が共感出来るもので、そういう意味で理解が深まったと思います。 (大阪 F)



 第29回 北陸私研・職員分科会のご案内
学校現場で少数職種である事務現業職員が、少しでもいき
いきと働き続けるために、知識や情報を持ち寄って、元気に
なれる交流です。もちろん、全体会の講演や夕食交流会での
参加者同士の交流もオススメです。ご参加をお待ちしてます。
日程:2010年2月13日(土)〜14日(日)
13日 14:00〜14:30 受付
    14:30〜15:00 全国情勢
    15:05〜16:35 記念講演
「18歳の今を生きる 高校卒業後の進路(仮)」S氏(大学准教授)
16:40〜17:00 高校生歓迎発表 
19:00〜      大交流会
14日  8:30〜11:30 分科会
(ただの各県報告・交流でなく、職場の実態や要求などを深く掘り下げる分科会を検討中!)
11:30〜12:00 閉会集会
場所:富山県宇奈月温泉・延楽 *黒部峡谷は絶景
参加費:14,000円(1泊2食)、分科会のみ1,000円
参加申込・問合せ先:北陸各県の方 =各校の担当者へ、
北陸県以外の方=新潟私教連書記局まで
 〒950-0925 新潟市中央区弁天橋通1-13-13



第14回ウィンターセミナーin滋賀 報告 1月10日(日)〜11日(祝)
積雪の美しい伊吹山を後方に滋賀・長浜バイオ大学に於いて開催されました。
1日目の全体会では大学教授のK氏(臨床教育学)による「子ども・親・同僚とのつながり方」と題する講演があり、いかに現代の生きにくい世の中で子どもたちが自分の居場所を家庭に見出せず、学校がその代わりをしていることが多くなっているのか。その一方で、学校までもが「合理主義・管理主義」的になってきている中で、どれだけ教職員が相互のあたたかいつながりを持って学校の雰囲気を作り、子どもの気持ちに寄り添って子どもと家庭をつなぐ役割を担っていけるかが大切であるか、を話されました。
 次に、全国私教連・委員長から「私学助成の情勢について」年末に深刻な事態が起こっていたことの緊急報告がありました。私立高校の生徒には公立高校の授業料相当額が支給されますが、政府案が変更になり、同額の2倍となる年237,600円を支給する世帯の年収を、当初予定されていた500万円未満から250万円未満に引き下げ、250〜350万円未満の世帯への支給額を同1・5倍の178,200円とされることが12月23日の読売新聞紙上で報道されたとのこと。
 また、公立学校全面無償化の財源として、私学助成予算総額を530億円削ることが、川端文科大臣と藤井財務大臣とのトップ会談で決められたとのことで、全国私教連中央執行委員会は直ちに各県の私教連に電話連絡を入れ、何も知らされていなかった地方議員に各県で問い合わせを行い、状況把握と県の上積みや1〜2月の通常国会での復活をめざして動かれたとのこと。さらに、今年度は取り組みを早く、私立高校の実質無償化をめざす4月春の署名や、6月の要求集会と銀座パレードなど年間を通して取り組みを全国で展開することが運動方針案に入れられました。

「過去最高?!の17名が参加!!」

 2日目の職員分科会には、東京・神奈川・新潟・愛知・滋賀・
大阪から合計17名の参加者がありました。以前に全私研の職員
分科会でレポート発表をお願いした情報科・H先生も滋賀私教連
執行委員で忙しい間を縫って参加してくださいました。
 授業料徴収事務と奨学金や授業料軽減業務についての共通した2本のレポートが出ました。滋賀のKさんは、授業料を振込によって徴収しているので、口座引落方式に変更したいという話や、未納者についての連絡について、担任の先生にも関わって欲しい…という話や、3年目にしていろんな仕事を一生懸命覚えて良い仕事をしたいという前向きな姿勢のみえるレポートでした。
もう一本のレポートは、愛知のKさんでした。授業料未納の保護者
に、一方で担当している奨学金を紹介してなんとか授業料負担が
軽くならないか調整したり、県の直接助成金を授業料に充当したり、
また、家庭の事情についてよく知る立場になっているのに、契約職員
のために2回までの更新制度によって、関わっている生徒の卒業も
見ずに契約満了になってしまう現状にいることなどの話を受けて、
全国的に契約職員が増えている現状と、現場でのスムーズな仕事が
出来にくくなっていることについて、組合は組合員だけでなく、もはや組合員以外のそういう不安定雇用者のことまで考えて動いていかなければならなくなったという話や、職員が学校の中で大切な仕事を担っていることをもっと知ってもらうことが重要だ、という意見が出されました。なお、来年のウィンターセミナーは東京です!!(予定)
(滋賀 Y)




《全国私教連・事務現業職員連絡会》
世話人会について
「職員連絡会(略称)」は、全私研の運営を組織的に支えていこうということで、1989年に発足しました。年2回(5月・12月)全国世話人会を開き、学校職員の悩みや要求にこたえる活動や取り組みを確認し、連絡会の協議会への発展をめざして職員の組織づくりに取り組んでいます。1991年から全国私教連定期大会に特別代議員として出席しています。
 現在、職員連絡会は東京・神奈川(連絡組織)・新潟・愛知・滋賀・大阪・兵庫の各県で組織されています。




第41回・全国私学夏季研究集会
道後温泉(愛媛県)にて開催
2010年7月28日〜30日(予定)

   *第6分科会(事務現業)へのご参加をお待ちしております。






前の画面に戻る / TOPページへ

Copyright 2009 大阪私学教職員組合(大私教)