争 議

2012/04/23
私学おおさか 近大泉州(飛翔館)高校不当解雇撤回・原職復帰をめざすたたかい 最高裁、学園の上告を棄却 大阪高裁判決が確定
大阪高裁の勝利判決を確定する最高裁決定(3月21日)を受け、3月29日、原告と分会、大私教と大阪労連阪南地区協の役員らで団交に臨み、解雇撤回を勝ち取りました
解雇撤回、原職復帰まで合意したが
分会と大私教は、「解雇の撤回」と「原告らを早急に原職復帰させ、新年度当初から就労させること」、「平成24年度の原告らの授業持ち時間数や校務分掌など、詳細については、理事会と原告及び分会で確認する」ことを要求しました。しかし、理事会(出席した理事は欠席の理事長の権限を委任された石本事務局長と常務理事の2名)は争議の責任に対する謝罪もなく、団交当日の朝、原告らの名前の入っていない「校務分掌表」を職員室に掲示。原職復帰についても「復帰していただくが、授業を持つにも準備が必要、授業能力の確認等が必要」と原告をバカにし、高裁判決を真摯に受け止めない回答で団交は紛糾。理事会の回答に原告、組合は反論し厳しく批判、理事会は答弁不能になりながらも、あくまで組合の要求を拒否。
2度の休憩をはさんで、組合、原告らが粘り強く批判と説得を続けて5時間余、最終的に

@理事会は解雇を撤回する。
A原告らは教諭として新年度に復帰する。
B復帰する原告らの授業持ち時間数や校務分掌等については、新年度早期に話し合う。

という内容で合意に至りました。
 しかし、翌日に理事会が策定した「確認書」案は、就業(授業や校務分掌等)に関して各原告と学園側が個別の話し合いを行い、就業はその話し合いが終わって後、という合意もしていない事項が記されてありました。 
大私教と原告、分会は即時に抗議文を送付し、法人事務局長に抗議。
しかも事務局長が、新年度、出勤しても職員室に入れないなど、不当な扱いを高言したため、4月2日、大私教や支援者は正門前で教職員に学園の不当な扱いを知らせるビラ宣伝をし、4月4日の団交を申し入れました。




一転、学園復帰へ
 
 4日は団交に至らず、協議に。そこでは、原告らの就労(完全復帰)に関して、学園側から5月14日を考えているとの提案があり、紆余曲折がありながらも、原告と新校長・新副校長との3回の協議を経て、4月21日から学園に勤務することが決まりました。
 この話し合いの中で、新校長は原告に「長い間苦労をかけて申し訳なかった」と謝罪。
 現在5月の就労に向けて教学面の話し合いがすすめられています。
同時に分会と大私教は争議の全面解決に向け、理事会の謝罪と責任の取り方の明確化を要求する団交を申し入れる準備をすすめています。



原告 喜びの声
山本さん
 2012年3月23日に最高裁判所から「泉州学園理事会の上告棄却」3月21日付の通知が届きました。上告棄却により、大阪高裁判決「解雇無効、地位確認」が確定しました。
4年間の裁判のたたかいは終わりましたが、完全な学校復帰を実現するために頑張っていきます。多くのご支援いただきありがとうございました。

吉野さん
 3月23日最高裁から学園理事会の上告棄却の通知が届きました。これで大阪高裁の「解雇無効判決」が確定することになりました。解雇されてから4年、裁判闘争が終わり、うれしい気持ちと、ほっとした気持ちでいっぱいです。また、この勝利も多くの方々の支援のおかげだと感謝しています。学校に復帰するには、まだ時間がかかりますが、何としても教壇に戻ります。

松岡さん
 3月23日、「学園側の上告棄却」。携帯に送られてきたこのメールを読んだ時、心の中の暗雲が一気に晴れ、喜びがこみ上げてきました。
 いきなり解雇され、教壇に立てなくなった時の苦しさ、辛さ、悔しさは、言葉で言いあらわすことができないほどでしたが、仲間を支援して下さる方々のおかげで、今までたたかうことができました。一人ではきっとくじけてしまっていたと思います。
 完全復帰までまだまだたたかいは続きますが、「団結」「正義は勝つ」を信じ、精一杯頑張ります。本当にありがとうございます。






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