青年部

2010/09/28
全国私教連・事務現業職員連絡会 世話人会
全国職員連絡会ニュース 第75号
                     2010年9月15日 発行  

全国の事務現業職員の皆様、お元気でお過ごしですか?この夏、熱中症で倒れる人が続出する猛暑となりましたが、9月も厳しい残暑が続き秋の訪れが待ち遠しい今日この頃です。
2学期が始まり、生徒たちのにぎやかな声が聞こえると共にまた多忙な毎日が戻ってきました。体調管理につとめ、この夏の学びを実践へとつなげていきましょう!

 


第41回全私研7/29〜30 愛媛県 道後温泉 報告・感想文
全体集会 7月29日(木) 9:50〜12:30 
(県民文化会館ひめぎんホール) 
夏目漱石の坊ちゃん温泉、蜜柑づくしのお土産、松山城、路面電車・・・愛媛県の思い出です。

○ オープニング(歓迎のあいさつ・水軍太鼓の演奏・高校生によ る司会ほか) 
○ 全国私教連中央執行委員長および父母懇代表のあいさつ ・ 基調報告 ・ 争議団の紹介
○ 今般の主要課題「私学の無償化、学費・私学助成問題」を中心 に、すべての分科会で学校づくりへの議論を展開し、「全国の私学はひとつ」をお互いのものにした交流とつながりの中で明日へのエネルギーを蓄え合う全私研とすることが基調報告の中で求められました。
○ 記念講演 「感動は人を動かす」 
自ら学ぼうする姿勢、それはどうしたら身につけさせられるのか、自ら塾講師としての模索の日々から見出した究極の真理を 解説。目的は“幸せになってほしいから”キーワードは「他人を幸せにした人たち」が幸せになる、人生の法則とあきらめない情熱を熱演されました。

第6分科会 7月29日(木) 14:00 〜 7月31日(土)12:00 (ホテル花ゆずき)
○ 就学支援金がスタートして                           東京 駒込学園

○ 財政分析 入門編 「学校法人経営診断書」                   東京 正則
      (キャッシュフロー入力CD-ROM付録付き)

○ 事務職初 再任用実現!!                           新潟 中越

○ 定年を迎えるに当たって思うこと                        大阪 夕陽丘学園
 
 分科会参加者数は、9都府県のべ20名(初参加3名)でした。分散会なども設けじっくりと全員が討論に取り組むことができました。職員が専門性を発揮し学校教育の目的に貢献できることや 教員との協力体制について皆で考えました。また、就学支援金の 現場での実情を出し合い今後の運動での可能性をさぐりました。
 (レポート報告より要約)
 
 就学支援金がスタートして
                                         東京 駒込学園
 就学支援金は、今年度四月から無料になった公立高校授業料分(年額約12万円)を、私立高校生にも適用する制度です。昨今の 経済情勢から、“学費が払えず高校を卒業できない”問題と、国 内政治の“変化”が契機となっていますが、私たちの私学助成運 動の、長年の積み重ねも忘れてはなりません。
 とはいえ、学費の公私格差は元来大きく、今回の支援金は私立高 校の学費のごく一部に過ぎません。むしろ、昨年より負担増にな るケースさえ生んでいます。
 例えば、支援金とは別に元々実施されている各県の授業料軽減補 助を削減する動きです。埼玉県では、県在住の全ての私立高校生 を対象にしていた授業料助成を、今年から県外私立に通う者は対 象としないことになりました。

私立高校「学費負担額」県比較  
 
  生活保護世帯では、授業料助成支援金で学納金全額をカバーできる大阪方式と、「施設費」といった名目になっている学納金には (予算はあっても)支給できないとする東京都との違いが象徴的で す。
 但し「大阪方式」も350万円以内世帯等に限られており、所得に 制限のない世帯も無料になる公立とは前提から異なっています。
  支援金「お知らせ」方法(事務職員としての役割)
 「学費未納なのに、卒業間際になるまで奨学金等の存在を知らなか った」という昨年の報告から、今回の支援金での保護者への「お知 らせ」方法について、参加各校の取組を交流しました。
 共通して、“知らずに申請漏れ”とならないための工夫がみられ ました。対象外でも、「申請しない」旨の書類を提出する全員回収 方式や、登下校管理で使う「携帯メール」へ連絡する方法は、複数 校で実施されていました。
 “私立高校も無償化”という新聞報道もあり、「高校無償化」は落 着したかのようですが、私学支援金は、“財源問題ひとつで”簡 単にゆらぐ制度でもあります。所得に応じて支給される基準が、 年収500万円だったのが、昨年末、急に350万円に引き下げ られました。
  今回の交流で明らかになった“県格差”や、事務室での生徒・保 護者対応から見える矛盾を、改善への声とすることが、制度の供 給者(国と需要者(生徒の間をつなぐ学校事務職員の役目となるの ではないでしょうか。



<第6分科会参加者のみなさん>

感 想 文 集
*(東京)今年の春採用になり今回初めて参加させていただきまし た。日常仕事を行う上で疑問に思っていた点をざっくばらんに聞 くことができ、仕事に向かう心構え等非常に多くのアドバイスを いただくことが出来ました。これからは分科会で学習した就学支 援金や会計知識も勉強し、頼りになる職員になれるようがんばります。
*(東京)いろいろな職種の方がいて大変勉強になりました。不安定な立場ですが、がんばろうと元気をいただきました。
*(東京)他の学校との違いをいろいろ知ることができた。また、自分の学校に合ったものを探していけばいいとわかって、これからも勉強していこうと思った。
*(東京)財政分析のやり方の丁寧な説明とCD-Rでデータを頂き以 前に増して勉強させていただきました。
*(大阪)第6分科会に来タァ〜!! 2日目は気心が知れて打ち解け た雰囲気でざっくばらんに意見交換ができて、とても“良い感じ”!です!
*(東京)東京の新人が参加し、元気がついて。東京へ戻り、事務職の専門性を高めるため、若い人を誘って学習会を開いていきた い。

*(京都・教員)鈴さんのお話を聞き、私も今まで頑張ってきて良 かったと思えるように私もがんばりたいと思います。常勤講師と いう立場に納得できない日々を過ごしています。自分で自分の道 を切り開いて行こうと今は思っています。学校側の常勤という立 場の採用はなくすべきと思います。 この形を選択したのは私自 身だという現実と、専任と同じ仕事をしている自分の自負はあり ます。これからの自分の進むべき道を考えたいと思います。組合 の力不足と専任の為のような組合に対してとても失望していま  す。
*(香川・教員)教員でなければ生徒が正直な気持ちで接してくれ るという鈴さんのお言葉が大変印象に残りました。現場の教員で は味わえない接し方が学べた様な気がしました。本日のレポート は長年の経験をもとに人生の先輩としてのヒントが得られた気が しました。ありがとうございました。
*(東京)今年度で退職される鈴さんのお話を聞かせて頂き、自分 も退職時に悔いない、やり切ったと言える様に日々学校事務職員 として働く意義を考え、この先何十年掛けてつきつめていきたいと思いました。
*(新潟)「財政分析」はやってみてわかる方が多いと思うのでやってみようと思った。
  鈴さんの生徒を思いやる心が「本のささやき」という素晴らしい宝物として残った素晴らしさ、事務現業の仲間と一緒に勉強出 来るうれしさ、元気が出た!
*(東京)長い歴史を感じるレポートがありました。数々の困難を越えて来られた原動力とは何か、職場の支えと生徒の笑顔でした。たくさんのものを生徒にあたえ、まさにそれが彼女をつき動かすもの、エネルギーとなったようです。充実感あふれる表情に私もそんな退職を迎えることができるようがんばりたいと思いました。
*(大阪・教員)今日は、職場の先輩が報告されるので、かけつけ ました。私は最初の6年間は事務職員でした。教育・経営を支える、推進する重要な仕事です。鈴さんの報告を聞きつつ、分会として更に事務職員、司書等が積極的に学校運営に関わっていく必要を感じました。
*(大阪)来春3月で定年を迎える私にとって、今回の全私研参加 は忘れられない思い出となりました。レポート作成に当たっては 少々しんどい思いもありましたが、結果として46年間の思いをまとめることができたことは、自分にとっても“心から良かった!”と思えるものになりました。つたないレポートでしたが、何らかの教訓を感じとっていただくことができたとしたら、本当 に幸せです。これまで色々と支えて下さった方々に心から御礼を申し上げたいと思います。 ありがとうございました。
次回第42回全私研は石川県です!
  来年、山城温泉でお会いしましょう
                


〜新潟県 第10回事務現業職員のつどいの報告〜
  新潟 中越
6月12日(土)10時から、第10回目となる新潟県の事務現業職員のつどいが開催されました。参加者は3校から7名(うち、2校からは単組の委員長)と書記局2名でした。
「この間、非正規雇用職員や事務職員の組織化を重視して取り組んできたこと、少数部署に要求をつかんでいきたい」という中執からのあいさつの後、世話人から「つどいがあるので自分たちの思いを伝えられる。私たちの後継者のために、労働条件も整備して、みんなの意見を吸い上げてやっていきたい」とこの会の目的が話されました。
自己紹介も含めて、最新の実態調査を基に現状報告をし、職員・教員それぞれの立場で、日頃感じていることや考えを自由に話し合いました。ある学校では来年春の事務職員の退職後、補充しない体制が予想されるので、春闘要求書に入れたことが報告されました。また、昨年のつどいで話したことがきっかけで再雇用を勝ち取った報告から、「希望があれば、だれでもという制度にしてほしい。制度があれば使うことができる。自分のときには言い出しにくい」と要望があげられました。専任採用が減り、仕事が集中したり多忙化している実態も報告されました。
「調査もつどいも続けたい。組合員の数をキープできるような体制をつくりたい」「他校に仲間がいる。これは私教連でつどいを続けてきたからこそ。この場があることが素晴らしい」「教職員の間、職員の間の意思疎通を大事にしよう。黙っていてはわからない」「専任化・増員要求はどの学校でも急務。要求していこう」という感想と同時に、教員からも「頭の中では大変だろうと思っていたが、職員が学校を支えていることを実感した」「すぐには無理かもしれないけれど、その人の思いを聞いて、単組として支えたい」「つどいに参加すると、事務室のことが意識できる」「学校の状況を理解して、管理職も組合もこの先の見通しを」「これだけ組合が活力の場となっているのだから、組合に入る意義をもっと伝えたい」と今後の活動を共にすすめる決意が語られた4時間となりました。




2010年6月26〜27日 大私教・夏季教研 於・箕面学園高校他
事務現業職員部「教研に今日来えへん??」報告
分科会には7名が参加。最初の初芝立命館のレポートでは、府庁(私学課等)勤務の経験から、私学には法律により「保護」や「規制」があり、チェック機能を果たす意識を持つことが大事だといわれました。
次に夕陽丘学園のレポート(の代読)では、来年3月で定年を迎える方の46年間の集大成のような内容でした。就職当時の事務職員の劣悪な勤務状況から、組合を結成し、働きやすい職場へと変化していき、現在は図書館で生徒に近い場所で働けたことが幸せだと結ばれました。※「全私研in道後温泉」では、ご本人がレポートされました。
最後は短時間ですが、4月の全国職員交流集会で話された内容を元に、今年度から始まった国の就学支援金制度の話をしました。特にレポートにあった法的な内容を知ることで、今までと違った見方が出来るのではないかと思いました。短い時間の中での分科会でしたが、1人1人が充実した時間になりました。                 (大阪 千代田)




***今後の予定**************************
「全国青年ウインター・セミナーin東京」
  “東京 青年ピック 〜逢いたかった、君に〜”(TSP48)

開催日:2011年1月9日(日)〜10日(祝)
会 場:正則高校(1日目)、
都庁45階・Cafe45(交流会)、
オリンピックセンター(宿泊先)
※ 2010年7月末現在の情報です。変更の場合があります。

***********************************
                 
     次回の世話人会
                   12月18日(土)予定です。




職員連絡会のめざすもの
1.学校における職員の仕事と役割を明らかにし、民主的学校づri
りをすすめ、教育労働者としての身分を確立します。
2.職員が生き生きと働ける職場環境と労働条件を確立します。
3.職員の雇用を守り、安易な派遣・外注化・パート労働等不安定雇用制度の導入を許さず働きやすい職場作りをめざします。
4.教育費の無償化をめざし、私学助成大幅増額のため積極的に署名運動に取り組みます。
5.各県の組合に職員部を確立し、少数部署の意見が反映されるよう努力します。
6.孤立しがちな少数部署である職員の絆としてニュース発行を位置づけ、様々な情報を提供し、つながりを深めます。
7.全私研を職員の学習・交流の場として位置づけ積極的に創意工夫します。

<職員連絡会(事務・現業職員全国連絡会)活動基本方針>(07.12.2世話人会)







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